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年齢を重ねると日本家屋がよく感じる

4月 3rd, 2012Posted by mana

三重にお住まいのご夫婦、若いころは家は寝る場所としか考えていなかったというこのご夫婦が、還暦近くになって家を建て替えることになったそう。
そしてこの建て替えの際にはやはり日本家屋がいいと思う様になったそうです。
理由としては、奥様がコレクションしていた陶磁器など趣味には和のものがおおく、家では普段着が着物だったそうで、普段の生活にあう家を自分たちで作りたいということ。
そしてなにより、家族全員がアレルギー体質だったために新建材や化学物質をなるべく使わない家にしたかったということだったそうです。
家を作り上げる上での理想は「単なる生活空間ではなくて、時間的存在としての家をつくること。時間と対話できるような家がほしかった」という何とも贅沢でロマンティックなご主人は、その理想を叶えるために多くの建築家をめぐり注文住宅の依頼をしたそうです。
「梁や柱は95%程を古材で賄い、新材にしなければならないところはすべて無垢にして棟梁のアドバイスを受けながら板一枚まで自分たちで決めました」というような希望を実現できるのは注文住宅ならではですね。
元が古民家には珍しい二階家だったため、昔の架構体をそのまま使い、古民家にありがちな吹き抜けをなくして、一階部にガレージや書庫を配置するなど実用的でモダンな一面も兼ね備えています。
この注文住宅が完成して以来、家にいると会社へ行きたくなくなり、行っても早く帰って晩酌をしたくなったというほど家の中では満ち足りた時間を送れるようになったそうです。
「自分たち夫婦の“終の棲みか”になりそうです」とおっしゃっていたご主人が印象的でした。
自分たちが充実感を感じながら、終生共にする住宅を完成させるのはなかなか難しいものだと思いますが、それを現実のものにしたこのご夫婦がとても幸せそうに見えました。